オオホオヒゲコウモリ

3-14 years

オオホオヒゲコウモリ の主食は小さな昆虫である。適応性はあるが、蛾、甲虫、ハエを好む。採餌は通常、水域の近くで行われる。

オオホオヒゲコウモリ は中型から大型のコウモリで、長く柔らかい暗褐色から赤みがかった毛皮を持つ。翼を広げると40cmにもなる。鼻孔の周囲に馬蹄形の皮膚がむき出しになっているのが特徴。耳は大きく尖っている。雌雄間、年齢層、亜種間で外見に大きな変異はない。

しかし多くのコウモリとは異なり、飛行中にエコロケーションを使って獲物を捕らえることはしない。その代わりに、オサムシやムカデ、クモなどの昆虫が発する音を聞き分けることで受動的に獲物の位置を特定し、地上から獲物を捕獲する。そのため、獲物に近づくときに超音波を発するとしても、エコロケーションを使うのは空間定位のためだけである。開けた落葉樹林、林縁、牧草地で採食する。ねぐらは一年中地下にあるが、北欧では建物の屋根裏やロフトにもある。まれに、小さな樹上コロニーも見られる。マヨルカ島のような地中海の島々では通常500頭程度だが、ヨーロッパ大陸では4.500頭以上のコロニーが見つかっている。他のコウモリ、例えばMyotis capacciniiやMiniopterus schreibersiと一緒にねぐらを作ることが知られている。ヨーロッパ本土では、春になるとミオティス・ミオティスは年間200kmにも及ぶ分散を行うが、そのほとんどは10kmほどである。ほとんどのハクビシン科のコウモリと同様、オオミミコウモリはわずかな性的二型性を示し、メスの方がオスよりわずかに大きい。交尾は秋に行われ、メスは5月から6月にかけて出産する。1匹のメスは1～2匹の子を産み、約45日間抱っこされる。この間、メスはオスを排除した保育コロニーを形成する。この種のコウモリがエコロケーションに使用する周波数は22～86kHzで、37kHzで最もエネルギーが高く、平均持続時間は6.0msである。